湯の印象A 秘湯度 4
『湯もさることながら名物は・・・』
徳島県で一番最初に認可された温泉らしい。小歩危付近の国道32号線から車で30分ほど県道をはいった奥の奥の突き当り近くにある。夜は国道まで街路灯がないので脱走不可能。体育会系の特訓合宿もしくは怪しい秘密結社の会合には最適の場所である。
最近湯船をリニューアルしたものの、男湯と女湯の仕切りは、以前と同じくなぜか刷りガラスのサッシ製。天井付近は開口しており壁越しに影が映るので、家族で行くと天井越しに冷水浴びせ合戦ができるように工夫されている。え、そのためじゃなかったのか?(笑)
しかしなんといってもここの名物はオーナー自身であろう。湯あがりにフロントで、番台のおじさんのいつ果てるともない話を2時間も(ええかげんのところでこっちから止めんと2時間どころでないぞ)聞くと、このへんの誰それはいつもどの銘柄のジュースを飲んでいるか、あそこの誰べえはガキの頃にどんな悪ふざけをしていたか等、別に我々が知らなくてもなんにも困らない極秘情報までがつぶさにわかるようになる(笑)。30年前の井戸端会議の話である。
温泉もおじさんも、平成から取り残された戦後の日本の田舎そのままに、いついつまでもずっとこのままであって欲しい温泉である。
http://www.awanavi.jp/article/0002423.html
冬季は道路の凍結で1ヶ月ほど休業するが、いつから開くかについては掲示板は信用してはいけない。すべてはおじさんのその日の気分と都合しだいである。
近くの関連スポット 『四国堰堤88箇所第9番 若宮谷ダム』 『四国酒蔵88箇所第18番 百年蔵』
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「国道32号線(高知方面向き)の小歩危付近にさりげない案内看板が。初めての人はたいてい見逃す。」
国道32号線(高知方面向き)の小歩危付近にさりげない案内看板が。初めての人はたいてい見逃す。
「温泉遠景。道をなお奥に分け入ると『13番まんなか』の妖怪ロードに繋がる。」
温泉遠景。道をなお奥に分け入ると『13番まんなか』の妖怪ロードに繋がる。
「窓を開けるとそのまま露天となる湯船。白川谷川のほとりである。晩秋は素のままの紅葉が美しい。」
窓を開けるとそのまま露天となる湯船。白川谷川のほとりである。晩秋は素のままの紅葉が美しい。
「サッシ製の男女の仕切り。上部はなにも入っていない。うちの妻子らしき影に洗面器で水をかけたら、知らない人の悲鳴が聞こえた。(ごめんなさい)」
サッシ製の男女の仕切り。上部はなにも入っていない。うちの妻子らしき影に洗面器で水をかけたら、知らない人の悲鳴が聞こえた。(ごめんなさい)
「フロントのオーナーのおじさん。テレビを見るよりおじさんのボヤキを聞くほうが断然おもしろい。御年78歳なので早めに来んと引退するで。(笑)」
フロントのオーナーのおじさん。テレビを見るよりおじさんのボヤキを聞くほうが断然おもしろい。御年78歳なので早めに来んと引退するで。(笑)
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