湯の印象A 秘湯度 3
『妖怪だらけ』
地域ぐるみで全国に売り出し中の西阿波観光エリア。その中のひとつ「山城地区」を代表する温泉。 国道32号線沿いの川をまたぐ自動車橋のたもとに建っている温泉ホテル。各旅館の努力のたまものとしてサービスの質は地域としてこの数年で飛躍的にアップしている。お世辞抜きで。
その基点となるここ『まんなか』は古くからの温泉ホテル。浴場と露天とがあり、特に露天は眼下を流れる藤川に望みたいそう気持ちがよい上に、国道を走る車から見えそうで見えない微妙なアングル採りや夜の川面のライトアップ等々、様々な工夫が満載。
ここ山城町の売り出しものは「妖怪」。確かに私が後生大事に持っている40年前の少年マガジン連載『水木しげるの妖怪絵』の全集全10巻でも、四国の山中このあたりの妖怪は数多い。その縁からか、近年この『まんなか』から高知県の立川に抜ける県道272号線は「子泣き爺」をはじめとする妖怪の産地に指定された。かの京極夏彦氏筆の解説碑つきの「子泣き爺」の石像はじめ、有名な妖怪からまったく得体の知れないものまで何体ものお手製の妖怪造りものが藤川沿いに時には川の中にまで鎮座していて、本家である鳥取県境港の『鬼太郎ロード』より「いろんな意味での怪しさ」数倍。さすが四国山城町である。 また何よりも、ここ『まんなか』を経営する大平社長は祖谷や大歩危地域を観光振興する地元協会の会長という偉い人。にも関わらず「子泣き爺」の着ぐるみ(水木しげる先生公認)に人知れず自ら入って県外にPRに出向いては「妖怪踊り」を踊るという凄い人。皆さんもこのあたりで「子泣き爺」を見かけたら蹴飛ばしたりボディアタック敢行したりしないでね。中身、会長さんだから。(笑)
http://www.mannaka.co.jp/hotel/hotel.html
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「妖怪ロードの入り口にある温泉ホテル」
妖怪ロードの入り口にある温泉ホテル
「国道の鉄橋からは角度的に見えそで見えないまま、藤川を望める絶妙位置の露天風呂」
国道の鉄橋からは角度的に見えそで見えないまま、藤川を望める絶妙位置の露天風呂
「正面玄関」
正面玄関
「山中には鬼太郎(らしき)妖怪小屋も」
山中には鬼太郎(らしき)妖怪小屋も
「妖怪めぐり案内板(画像をクリックすると拡大表示します) なにげに樹に立てかけられている」
妖怪めぐり案内板(画像をクリックすると拡大表示します) なにげに樹に立てかけられている
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