湯の印象A 秘湯度 5
『てつの聖地』
すっかり観光地化されて、ビルの中に架かっている感のある「かずら橋」。そこからまだ奥に車で1時間余り。世に歌われる「国道」ならぬ「酷道」全国3本の指に入ると言われる439号線(人呼んで与作酷道)を尚、剣山の方にひた走ると山あいの部落に現れる。施設自体はコテージやテニスコートを備えた近代的リゾートであるが、なにせ運転とコース選択には要注意。東は剣山を越えて徳島市内へと抜けるも西は439号を「普通の国道」と勘違いして京柱峠方向に入ると、あと2時間余りはおそらく対向車に合うことはなく、ガードレールも、・・・5年前、私はこの国道で真昼間から路上で昼寝をしている鹿の親子に遭遇しました。こんなところにある温泉、ここまで来てしまって今さら悪い点はつけられない。(笑)
しかして、この温泉のイチオシは「奥祖谷観光モノレール」。鉄道マニア間の一説では「世界一、駅間の乗車時間が長いモノレール」。なんのことはない山の斜面のミカン畑にあるミカン運搬用の軌道の箱に人が2人分乗り込むだけのもの。ここは四国で石鎚山や剣山に次ぐ高峰「三嶺(『さんれい』とも『みうね』とも呼びます)」の北面の山地。高低差800メートルを80分かけて一周してきます。勾配が45度に近いところもあり歩く速度より遅い上、ターゲット分析を誤ったかデザインが幼児向け遊具風カブトムシなのもトホホではあるが、高低で変化する植生の中を、早朝には雲海の中を抜けていく等、風情たっぷり、乗る価値も、帰って自慢する価値もたっぷりの乗り物。全国よりこのモノレールのためだけに訪れる「てっちゃん」も多数。そうそう、私は「てつ」ではないが、えっへん足掛け4回(うち1回泊りがけで早朝から並ぶ)も乗りにいったぞ。・・・あれ、ここ何のサイトだったっけ。
http://www.sobanoyado.jp/
近くのスポット 『四国堰堤88箇所10番 名頃ダム』
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「秘境の山中の温泉ホテル いろんない意味で周囲とはアンバランスゾーンかも」
秘境の山中の温泉ホテル いろんない意味で周囲とはアンバランスゾーンかも
「大の男2人で80分も乗るのには少し恥ずかしいモノレール」
大の男2人で80分も乗るのには少し恥ずかしいモノレール
「ひたすらこのレールのみ。駅がないので乗ったら最後、80分間トイレにいけない。」
ひたすらこのレールのみ。駅がないので乗ったら最後、80分間トイレにいけない。
「8時半の一番便は雲海を抜けて登る(・・・ときもある。まぁ天候によるが)」
8時半の一番便は雲海を抜けて登る(・・・ときもある。まぁ天候によるが)
「露天。週末は混んでいる。」
露天。週末は混んでいる。
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