湯の印象 A 秘湯度 南(第19番もみじ川温泉方面)より3 東(第18番月ヶ谷温泉方面) より4 北(第16番神山温泉方面) より5
『どんな場所かは、まず地図を開いてみてくれ』
『16番神山温泉』から国道193号線を南進するとこの「酷道」の難所のひとつ『雲早山トンネル』をくぐって那賀町に入る。さらに『剣山スーパー林道』を横切ってしばらく行くと『四季美谷温泉』に通じる県道295号線への分岐点。二番目の登攀ルートは『18番月ヶ谷温泉』までの県道16号線をさらなる奥へと進むと昼なお暗い山中を経てその分岐点より下流の193号線に出るこれまた難所。 どこのどいつがこんなところに温泉施設をつくったのかと憤りを覚えるような(笑)秘境ではあるが、最近、当温泉のためだろうか、第三登攀ルートである南からの国道193号線が、主要幹線国道195号線との交差点の長安口よりこの分岐点までの10キロ間で大幅な道路改修がなされた。その結果この南ルートは「酷道193号線」の倉羅峠(3番美郷温泉参照)から終点の海陽町に至る約100キロの酷道区間内で唯一の「普通の道」(笑)となったのである。この南からのルートの改修のおかげで、この『四季美谷温泉』もかなり下界に近くなったことは確かである。 とはいうものの、この温泉がまったくの山中であることは変わりない。反面この地域半径15キロ圏でおそらく一番の近代設備でもある。かくいう私も、何年も前にこの近くで日が暮れてしまい、リニューアルしたばかりだったこの温泉に緊急に宿を投じたことがある。それを自宅に連絡しようとしたが、(今でこそ利用可能エリアとなっているが)、その当時ではエリア最広範囲で登山客御用達のドコモ携帯でも圏外。屋外駐車場であちらこちら場所をかえて電波強度表示のアンテナが1本立つか立たないかでやっとこさ通話らしきものができたのである。しかしチェックインして部屋にはいったところが、驚いたことに当時東京都内の最新鋭施設にしかなかった「室内無線LAN」が完備してあった。いったい誰が携帯も通じないこんな山奥にPC持参で来るのか、何かしら釈然としない思いがした覚えがある。(笑)
露天風呂はないものの浴場のテラスからは剣山スーパー林道の南を流れる『坂州木頭川』が望める。おまけに対岸の県道までフル開帳である。この県道はスーパー林道からの緊急離脱用林道なので、どうせ誰も通るわけないと思っているのであろう。まったくおっしゃとおりである。が、たとえ山奥でもそこまで開き直られると、逆にここでも何かしら釈然としない思いが残る。(笑)
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近くの名所と穴場情報 『四国堰堤88箇所第13番 長安口ダム』 『四国堰堤88箇所第14番 小見野々ダム』 『四国堰堤88箇所第15番 大美谷ダム』
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「剣山より流れる『坂州木頭川』沿いの温泉」
剣山より流れる『坂州木頭川』沿いの温泉
「温泉正面 周囲は山以外には見事になんにもない」
温泉正面 周囲は山以外には見事になんにもない
「川と対岸の県道295号線を望める浴場」
川と対岸の県道295号線を望める浴場
「温泉上の『大釜の滝』 日本滝百選のひとつ」
温泉上の『大釜の滝』 日本滝百選のひとつ
「国道195線を上るとすぐに見える名瀑『大轟の滝』 さらに上ると『大釜の滝』 そもそも雨が降って水量が増すと、あちこちに滝が出現してこのあたりの193号線は滝で大混雑になる。さすが「酷道」の名に恥じぬ異常気象時封鎖道。(笑)」
国道195線を上るとすぐに見える名瀑『大轟の滝』 さらに上ると『大釜の滝』 そもそも雨が降って水量が増すと、あちこちに滝が出現してこのあたりの193号線は滝で大混雑になる。さすが「酷道」の名に恥じぬ異常気象時封鎖道。(笑)
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