湯の印象 B 秘境度 4
『ごっくんでおなじみ馬路村です』
いまさら説明する必要のない全国ブランドの高知県馬路村。山奥の何もない村の村おこし成功例である。ブランド化に貢献したのが地元産の柚子をつかったはちみつレモンタイプの飲料『ごっくん馬路村』であることは皆さん周知のとおりである。町のはずれにある柚子製品中心の売店や『ごっくん』の工場以外に目立った施設はないのだが、ただ訪れるごとに新しい案内板がどんどん増えている。よくよく考えればどこにでもある普通の山村なのだが、同じものでもやはり見せ方なのであろう。退屈な人にはとことん退屈だが遊べる人にはとことん遊び倒せる。この88箇所シリーズのマーケティングと同じである。
馬路村までは室戸岬から30分の安田川河口の安田町より川沿いに20キロを遡る一本道である。以前はなかなかタイトなコースであったが、昨今は観光のためもあり気軽に運転出来る道路に改修された。その意味では、もう山奥ではなくなったのかもわからない。山里初級編といったところである。
『馬路温泉』は村を二分して流れる安田川の村はずれに位置する。宿泊施設やバンガローを併設し村を訪れる人にとって観光センター的役割も担っている。温泉施設の向かい側には観光客用の『馬路森林鉄道』と『インクライン』がある。両者とも昔は山の重要な木材運搬用インフラであったのだが、道路が整備された今はアトラクション目的でレプリカが造られた。ただ、一周数分のミニ列車に良い年をした男が一人や二人で乗るのは少しながら恥じらいを感じるものである。どうしても乗りたい人は、子供を連れて行くことを、小さい子供がいない人は鉄道マニアの振りをすることをお勧めする。(笑)
http://www.umaj.gr.jp/
近くのスポットや情報 『四国堰堤88箇所18番 久木ダム』 『四国堰堤88箇所19番 魚梁瀬ダム』 『四国酒蔵88箇所22番 美丈夫』 『四国酒蔵88箇所23番 南酒造場』
|
「温泉遠景 山の赤いレールがインクライン」
温泉遠景 山の赤いレールがインクライン
「村の真ん中を流れる安田川」
村の真ん中を流れる安田川
「温泉正面。一見して村役場風である。」
温泉正面。一見して村役場風である。
「温泉向かいの馬路森林鉄道駅・・・といっても他には駅はない。」
温泉向かいの馬路森林鉄道駅・・・といっても他には駅はない。
「同じくインクライン。インクライン(傾斜鉄道)とは簡単にいえば荷物専用のケーブルカー。これは山頂の湧水の位置エネルギーを利用している。(ように見せているがポンプで下から揚げている 笑)」
同じくインクライン。インクライン(傾斜鉄道)とは簡単にいえば荷物専用のケーブルカー。これは山頂の湧水の位置エネルギーを利用している。(ように見せているがポンプで下から揚げている 笑)
|