湯の印象 A 秘境度 2
『遍路温泉今昔』
この温泉はひと昔前は『ニュー佐賀温泉』といって、ニューでもないがお遍路さんに人気の温泉であった。四国霊場88箇所において札所間最長の区間は、窪川の37番札所岩本寺から足摺岬の38番金剛福寺までの約110キロであり、歩き遍路でも3泊4日ほどかかる。その1日目の行程においてこれからの海風吹きすさぶ遠路に備えての滋養を取るのが、この温泉の役どころといったところであった。
近年、リニューアルされた温泉は露天やサウナも備え、食堂はレストランに、旅館は和洋室ホテルに、さらに宴会場も完備されたコンパクトな温泉施設へと生まれ変わった。3ヶ月あまりも要する厳しかったお遍路の旅も、バスツアーや自家用車を使い、通しではなく一泊二日で何回かに分けながら他の観光スポットも巡る小旅行となっている。ライフスタイルならぬ遍路スタイルの変遷とともに、こういった遍路道の温泉も変化を遂げているのである。
とはいいながら、歩き遍路をする巡礼者が減っているわけではない。江戸時代のお伊勢参りや金比羅参りのようなレジャーではなく、人生において何らかの目的を持って札を打って歩く「お遍路」の姿は、今でも四国のいたるところで畏敬の念ともてなしの心とをもって迎えられているのである。。 http://www.kobushino-sato.jp/
近くのスポット 『四国酒蔵88箇所41番 桃太郎』
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「幹線国道56号線沿いにたっぷりの駐車場を備え、観光客ばかりではなく地元の憩いの場にもなっている。」
幹線国道56号線沿いにたっぷりの駐車場を備え、観光客ばかりではなく地元の憩いの場にもなっている。
「明るく清潔になった浴場。お湯は昔のままである。」
明るく清潔になった浴場。お湯は昔のままである。
「小振りで質素であるが品の良い露天。」
小振りで質素であるが品の良い露天。
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