湯の印象 B 秘境度 5
『伊予最大の難所』
『ふもと友愛館』というその名前の印象に反して、数ある愛媛県の温泉の中でも、おそらく最大の難所である。
その難所たるゆえんのひとつは「案内看板がテキトーである」こと(笑)。まず一般の観光パンフには載っていないばかりか、案内板は写真のような道端の木の板だけである。山の斜面に張り付く集落のはずれにぽつねんとある集会場なので、近くまでいって農作業をしている人に聞く方がずっと早い。しかし町中からその集落までたどり着くのにも割りと根性が要るぞ。
難所たるもうひとつの理由は、その「営業日の少なさ」。上から三つ目の写真を見てほしい。普通は週3日の営業で12月は週2日、1月と2月に至っては週1営業である(涙)。なんと怠け者の温泉かと思ったが、急坂であることもありたぶん冬場は道の雪かきが大変になるのであろう。
『ふもと友愛館』の名のイメージどおり、この温泉施設はこの地区の町営である。この地区のお年寄りの寄り場になっているようだ。管理人のおじさんもかなり暇そうである。しかしここに東京から観光バスを呼び込もうと画して造ったわけではないので、人が来なくてもマイペースである。自然の厳しさよりも、のんびりとしたゆるさたっぷりの難所である。
近くのスポット 『四国堰堤88箇所55番 面河ダム』 『四国堰堤88箇所56番 佐古ダム』 『四国堰堤番外9番 白猪谷堰堤』
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「県道12号線の山間部を走っていると橋のたもとに小さな案内看板(というより板)が張ってある。ここから20分くらい山をのぼる。」
県道12号線の山間部を走っていると橋のたもとに小さな案内看板(というより板)が張ってある。ここから20分くらい山をのぼる。
「「ふもと温泉」と書いてあるが、もうとっくに「ふもと」ではなく山の中腹あたりである。あとひと頑張りすれば分水嶺の峠を越えて東温市にでる。」
「ふもと温泉」と書いてあるが、もうとっくに「ふもと」ではなく山の中腹あたりである。あとひと頑張りすれば分水嶺の峠を越えて東温市にでる。
「営業日に注意。(画像はクリックすると拡大します) そもそもこんな案内板である。いつ変更になっているかもしれないので事前に電話確認をするべし。」
営業日に注意。(画像はクリックすると拡大します) そもそもこんな案内板である。いつ変更になっているかもしれないので事前に電話確認をするべし。
「県道12号線からの上り口近くにある天体観測館。誰が見てもお城であり天文学のイメージではない。」
県道12号線からの上り口近くにある天体観測館。誰が見てもお城であり天文学のイメージではない。
「しかもご丁寧にその名も『星天城』。初めての人には絶対に怪しまれる施設である。(笑)」
しかもご丁寧にその名も『星天城』。初めての人には絶対に怪しまれる施設である。(笑)
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