湯の印象 A 秘境度 1
『これぞ昭和の温泉旅館』
ご存知道後は四国最大の温泉行楽地であり旅館やホテルのビルが立ち並ぶ。その中心の道後温泉本館裏から20メートルと離れていない場所に昭和初期の建物が向かい合った一角がある。それがこの『常盤荘旅館』である。
大正9年建築の母屋は一言で言うと、金田一耕介が投宿していたような宿屋である。木造つくりの建物は玄関以下すべて引き戸で宿舎のどの部屋にも鍵はなくテレビもない。宿屋であるのでフロントのかわりにすべて女将さんが対応してくれる。最近のホテル形式の旅館の個室では味わえない、人と人同士が開けた関係であった古き良き時代の宿屋である。
湯船は昔風の岩風呂でかけ流し。ほぼ個室でゆっくりと湯に浸かることが出来る。温泉はもちろん20メートル先の道後の湯である。
同じ湯元でも、道後温泉本館の活気ある喧騒の中とは違った、また別の趣の「道後の湯」に浸ることが出来る施設としてとりあげたかった温泉である。
近くのスポット 『四国酒蔵88箇所65番 蔵元屋』 『四国酒蔵88箇所66番 仁喜多津』 『四国酒蔵88箇所67番 栄光』 『四国堰堤88箇所57番 横谷調整池』
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「大正時代に建てられた建物。周囲の大型温泉ホテルやレストラン、オーベルジュの中で道後本館とともに異彩を放っている。」
大正時代に建てられた建物。周囲の大型温泉ホテルやレストラン、オーベルジュの中で道後本館とともに異彩を放っている。
「玄関。人が来ると女将さんが応対に出てくる。まんま昔の下宿である。」
玄関。人が来ると女将さんが応対に出てくる。まんま昔の下宿である。
「昔のままの宿の部屋。出入りは引き戸で鍵はない。テレビはなくラジオだけ。窓を開けると隣の家である。」
昔のままの宿の部屋。出入りは引き戸で鍵はない。テレビはなくラジオだけ。窓を開けると隣の家である。
「浴場は家庭の浴室を一回り大きくした広さのかけ流しの岩風呂。原則として順番待ちの貸切である。」
浴場は家庭の浴室を一回り大きくした広さのかけ流しの岩風呂。原則として順番待ちの貸切である。
「歩いて5分の道後駅前の新名物からくり時計。一時間毎に「坊ちゃん」をモチーフにしたからくり仕掛けの人形が動く。昼より夜が美しい。写真は全開の図。(画像をクリックすると拡大します)」
歩いて5分の道後駅前の新名物からくり時計。一時間毎に「坊ちゃん」をモチーフにしたからくり仕掛けの人形が動く。昼より夜が美しい。写真は全開の図。(画像をクリックすると拡大します)
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