湯の印象 B 秘境度 1
『生まれ変わった地元評判の湯』
道後温泉郷より数キロ離れたところにある旧鷹ノ子温泉は「道後の湯を凌駕する温泉」として地元の人たちに支持され当地でも評判の温泉であった。ここは数年前に旧施設を取り壊して新たな温浴施設「たかのこの湯」としてリニューアルしたものである。
旧の源泉と新しい新しく掘った源泉との二つからなる温泉であり、比べながら入浴すると湯質の違いがはっきりとわかる。また昔から通い続けている地元ファンによると旧源泉も往時より薄くなったとの噂である。施設が新しくなったことで湯が変わったという話は他のリニューアルされた温泉でも多々耳にするのであるが、あるいは「昔を偲ぶノスタルジー」の心理的な所産かもしれぬ。しかし地下深くにある湯脈は思いのほかデリケートなものであり、また温泉の湯も未来永劫無限にあふれ出るものではない。また世代によって湯質の好みもかわってくるものであろう。
いわゆる「湯の良し悪し」が単に科学的成分表りスペックによって決まるものではなく、人々の嗜好によるものである限り、十人十色、その時代時代によっての移り変わりがあって当然のものである。こう考えると、それも温泉の醍醐味の一つであろう。
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「アート調の建物に生まれ変わった温泉施設」
アート調の建物に生まれ変わった温泉施設
「昔の銭湯の脱衣場をモチーフにしたようなロッカー」
昔の銭湯の脱衣場をモチーフにしたようなロッカー
「様々な湯のあるエンターテインメントな浴場」
様々な湯のあるエンターテインメントな浴場
「昔の源泉と新しい源泉の二種類がある。」
昔の源泉と新しい源泉の二種類がある。
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