湯の印象 A 秘境度 2
『古き良き姿を残す努力』
『湯之谷温泉』は文化年間には湯治場として存在していた記録が残るという古くからの温泉である。フロントに飾られている資料によると、温泉宿の形を成したのはおそらく明治時代であろう。そのころの東予では西の道後温泉に比べられるほどの温泉施設であったと思われる。その後、いく度かの改装を経て現在の姿に至っているようだ。この温泉が讃えられるところは、改装といっても一挙に現代的な温泉レジャー施設に変えたり、今流行のそれらしい作り物然とした古式旅館風の改装をはかるのではなく、あくまでも昔ながらの風情を自然に保ちながら質を上げているところではないかと思われる。
湯船での地元常連のお客さんの話によると、昔はもっと湯が濃かったということであるが、それでもまだまだ名湯の評判は高いようで平日の日中でもなにがしかの入浴客が必ず数名は入っている。それだけ地元西条では長く愛され続けている温泉ということであろう。
旧の湯船でジャズのコンサートのイベントを開催したりして、古さの中に新しいセンスを受け入れる幅の広さもあるようである。この後もさらにリニューアルの予定が入っていると聞いたが、今の風情を残しつつ、より良い物に変わっていくことを願っている。
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「JR石鎚山駅付近の現在の国道11号線の南を走る旧讃岐街道沿いに昔から佇む温泉。」
JR石鎚山駅付近の現在の国道11号線の南を走る旧讃岐街道沿いに昔から佇む温泉。
「温泉らしい入り口をはいると下駄箱が並ぶ。昔の名残をうまくエイジングされた温泉である。」
温泉らしい入り口をはいると下駄箱が並ぶ。昔の名残をうまくエイジングされた温泉である。
「源泉かけ流しの湯船。近年リニューアルされたが新しい浴室も昔の風情をほどよく残している。」
源泉かけ流しの湯船。近年リニューアルされたが新しい浴室も昔の風情をほどよく残している。
「温泉宿らしい食堂メニューだが、どうしてなかなかの充実度である。」
温泉宿らしい食堂メニューだが、どうしてなかなかの充実度である。
「地元の町づくり有志の手で元の大浴場でライブやコンサートを開催している。」
地元の町づくり有志の手で元の大浴場でライブやコンサートを開催している。
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