湯の印象 C 秘境度 2
『四国最北端』
四国本土の最東端の温泉は21番の蒲生田岬の『船瀬温泉』であり、最南端は52番『足摺パシフィックホテル』を中心とする足摺温泉郷である。最西端は佐田岬の付け根近くの『亀ヶ池温泉』であろうがそこから岬まではまだ30キロほどあり最西端のイメージはない。そして最北端はこの『庵治温泉』である。
昔からの観光ホテル内にあるこの温泉は、素朴な漁村のはずれの丘の上にある。前面は小豆島との狭間の瀬戸内海の主要航路であり、行きかう大小の船を眺めながら湯船に出入りすることができる温泉である。水平線上の外洋船をはるかにのぞむ太平洋とはまったく趣の異なる、まったりとした瀬戸の風景である。
この最果ての漁村は映画「世界の中心で愛を叫ぶ」のロケ地として、一部の若者の間では隠れた聖地となっている。名目ばかりで映画をよく見ていない町のお年寄りの中には「庵治が世界の中心」と勘違いしている向きもあるようだが、それは大間違い。回想シーンの撮影なので情感はたっぷりあるが、とりあえずここで海に向かって叫んでみても何もでてこない(笑)。そこにはただ瀬戸内海があるだけである。
近くのスポット 『四国堰堤88箇所番外11番 二股上池』
|
「日帰り温泉のある庵治観光ホテル。昔から庵治の旅館として地元でも有名である。」
日帰り温泉のある庵治観光ホテル。昔から庵治の旅館として地元でも有名である。
「大浴場からは畑の向こうに瀬戸内海が見える。」
大浴場からは畑の向こうに瀬戸内海が見える。
「露天はサッシ付きの半露天である。立地上、冬場の海風には露天では耐えられない。」
露天はサッシ付きの半露天である。立地上、冬場の海風には露天では耐えられない。
「歩いてもすぐの四国最北端「竹居岬」。向こうは小豆島である。」
歩いてもすぐの四国最北端「竹居岬」。向こうは小豆島である。
「セカチューのブランコ。映画のシーンの撮影場所が町中に点在する。」
セカチューのブランコ。映画のシーンの撮影場所が町中に点在する。
|