湯の印象 B 秘境度 3
『波乗りの聖地にて』
最果て足摺岬にあと15キロに迫る『大岐(おおき)の浜』は、四国でも遠浅で有名なサーフィンのメッカである。1500メートルに渡る砂浜はシーズンともなれば県外からのサーファーで埋まる。国道321号より浜を展望する丘に最近できた温泉である。
湯上りに話し相手をしてくれた親父さんは、普段は松山でお店を営んでいるが、週末は息子夫婦が経営しているこの温泉に手伝いに来ているということである。隣で少し古びたリゾートホテルも経営しており、こちらはウィークリー貸しマンションのように自炊の短期滞在客が多いらしい。夏場のサーフィン客のほか、梅雨のホタル狩り客、年間を通してのお遍路さんや外国人滞在客等、客層は種々雑多。だからこそ温泉は逆に自分の味を思いきり出した造りにしたそうだ。
あれやこれやのエンターテインメントや接客サービスはないが、この土地でここの利用方法を自分で発想できて自分で遊べる「大人のお客」のための温泉である。
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近くのスポット 『四国堰堤88箇所40番 以布利川ダム』
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「国道321号線沿いにある温泉。近所の大岐川を少し遡ると、知る人ぞ知るホタルの名所である。」
国道321号線沿いにある温泉。近所の大岐川を少し遡ると、知る人ぞ知るホタルの名所である。
「ブランコのある入り口を入るとロビーはオーナーの趣味がそのまま。」
ブランコのある入り口を入るとロビーはオーナーの趣味がそのまま。
「浴場も独特の凝りようである。」
浴場も独特の凝りようである。
「目の前は大岐海岸が広がる太平洋。(画像はクリックすると拡大します)」
目の前は大岐海岸が広がる太平洋。(画像はクリックすると拡大します)
「中村からの国道321号線沿いにある『大文字山』。応仁の乱を逃れてきた一條家が都を懐かしんで設けたといわれる。ただ見てのとおり大きさはわずか20メートル四方ほどなので、お盆の送り火は近所の田圃からでしか眺められないのが弱点。(笑)」
中村からの国道321号線沿いにある『大文字山』。応仁の乱を逃れてきた一條家が都を懐かしんで設けたといわれる。ただ見てのとおり大きさはわずか20メートル四方ほどなので、お盆の送り火は近所の田圃からでしか眺められないのが弱点。(笑)
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