湯の印象 A 秘境度 3
『有形文化財温泉』
四国を代表する「鄙びた温泉旅館」としてマニアには有名である。肱川のほとりより山道をそろそろとの上り八大龍王神社を過ぎると、有形登録文化財指定を受けた入母屋造りの木造建築物が見えてくる。大正2年に建てられたこの温泉家屋にはオーラが漂うほどである。
建物外観の雰囲気において四国の温泉でこれに匹敵するのは、天下に名だたる『65番 道後温泉本館』と、少しキッチュで怪しいが売り出し中の『45番 一の又温泉』くらいのものであろうか(建築学的にどうなのかは私はまったくわかりません)。しかし、ここ『小薮温泉』は一般人にはあまり知られず宣伝活動にもそれほど力を入れていない。
昔のとおりの気取らず力まず。なじみの湯治のお客さんが多くて家庭的、泊りの部屋もほどよく古びてわざとらしさがない。閑静な山間の鄙びた温泉宿で小説家がお忍びでこもって執筆活動をするような独特の場である。まことに自分勝手ながら、これ以上に有名になってほしくない温泉のひとつである。
近くのスポット 『四国酒蔵88箇所56番 養老酒造』 『四国酒蔵88箇所57番 千代の亀』 『四国堰堤88箇所46番 野村ダム』 『四国堰堤88箇所47番 鹿野川ダム』
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「国道197号線沿い鹿野川ダム横の大鳥居から山道を上っていく。」
国道197号線沿い鹿野川ダム横の大鳥居から山道を上っていく。
「大正時代に建てられた木造の温泉旅館。玄関を1階とするならば地上2階地下1階の3層である。」
大正時代に建てられた木造の温泉旅館。玄関を1階とするならば地上2階地下1階の3層である。
「浴場は窓も広くて露天気分。腰掛含めほとんどが木製である。」
浴場は窓も広くて露天気分。腰掛含めほとんどが木製である。
「2階の欄干付回廊は私のように重い人は床の抜ける危険もあるので要注意。もちろん私らよりも有形文化財の方が心配ということ。(笑)」
2階の欄干付回廊は私のように重い人は床の抜ける危険もあるので要注意。もちろん私らよりも有形文化財の方が心配ということ。(笑)
「浴室のコモディティはヘアシャンプーと「石鹸」のみ。いまどきのシャンプー・コンディショナー・ボディシャンプーの3点セットは似合わない。」
浴室のコモディティはヘアシャンプーと「石鹸」のみ。いまどきのシャンプー・コンディショナー・ボディシャンプーの3点セットは似合わない。
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