湯の印象 B 秘境度 1
『下町スパワンダーランド』
松山市役所より車で15分ほどの住宅街に、紛れ込むようにして隠れている温泉である。古い温泉だむあって地域からの信頼は厚いようで、平日の昼間でも地元組で混雑している。 さて、この温泉、初めての人間が訪れた際は十中八九困惑する。町道を挟んで左右にある温泉はどちらも『星乃岡温泉』ながら(写真1枚目参照)右が「千湯館」左が「大浴場」と「スパ星乃岡」。全体の案内板がなく、なにがどうやらチンプンカンプンなのですべての施設に聞いて回ることにした。
まず「スパ星乃岡」。フロントにはまるでラブホのようにいろいろなタイプや部屋の内装や設備の写真ががパネルで一覧表示。あ、私はそんなところ一度も行った覚えがないので、つい口走ってしまった「ラブホのように」とは勝手な思い込みである(汗)。受付できちんと聞くと宿泊可能な家族風呂温泉である。なぁんだ。
くせものは「大浴場」と「千湯館」。道を挟んで別々の建物は経営は一緒で湯も一緒。しかしフロントは別で料金も別である。
まず「大浴場」はここが元々オリジナルの温泉らしい。入浴料は550円。施設は古いがなかなか趣のある文字通りの洋風大浴場である。サウナ、歩行浴、電気風呂等々の風呂があり、近所のお年寄りが多くコアなファンがついている様である。特筆すべきは、ここ大浴場のみ「刺青お断り規制」がないこと。一度、早朝に来たときなどは、私以外は背中一面に絵を描いたお兄さんばかりで、中央にビーナス像が立つ大浴場はさながらルーブル美術館の浮世絵特別展でした。(笑)
対する「千湯館」は一階が全面駐車場の二階が浴場でエレベータが入り口代わりである。料金は750円でレンタルタオルが漏れなくついてくるもののタオルだけで200円の差と思ってはいけない。施設は「大浴場」とおおむね同様だが比較的新しく、こちらだけの特別施設は炭酸風呂と露天風呂、おまけに源泉賭け流しの湯船から、昔のトルコ風呂によくあった(らしいと聞いている 笑)一人用の首出しの蒸し風呂まである。客層は壮年層でこちらもこちらで混んでいるのだが、ここで生まれて初めて見たものが最後の写真である。これは何?
あまり目立たないが、湯の町松山にあって突っ込みどころ満載のスパワンダーランドである。
近くのスポット 『四国酒蔵88箇所65番 蔵元屋』 『四国酒蔵88箇所66番 仁喜多津』 『四国酒蔵88箇所67番 栄光』 『四国堰堤88箇所56番 佐古ダム』 『四国堰堤88箇所57番 横谷調整池』
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「ロードサイドの案内看板。右と左で異なる施設。どう違うのかは不明な上に源泉かけ流しがどちらなのかもわからない。(画像をクリックすると拡大します)」
ロードサイドの案内看板。右と左で異なる施設。どう違うのかは不明な上に源泉かけ流しがどちらなのかもわからない。(画像をクリックすると拡大します)
「大浴場フロントにある野菜コーナー。湯治客ではない近所の主婦がレジに並んで野菜、果物を大量購入していた。住宅地の真ん中の温泉であたりはスーパーだらけなのになぜ?」
大浴場フロントにある野菜コーナー。湯治客ではない近所の主婦がレジに並んで野菜、果物を大量購入していた。住宅地の真ん中の温泉であたりはスーパーだらけなのになぜ?
「『大浴場』。中央に女神像があり、浴場もほどよく古く、ヨーロッパの大浴場のような趣のある温泉である。」
『大浴場』。中央に女神像があり、浴場もほどよく古く、ヨーロッパの大浴場のような趣のある温泉である。
「こちらは『千湯館』の露天「星見の湯」。ただし隣は裏山の斜面、反対は建物に隠れて星が見えるスペースはない(笑)。写真奥は源泉かけ流しの湯。少し硫黄の香りがする。ただ他の湯は混んでいるのになぜか源泉だけはだれも近寄らないのも気にかかる。(再笑)」
こちらは『千湯館』の露天「星見の湯」。ただし隣は裏山の斜面、反対は建物に隠れて星が見えるスペースはない(笑)。写真奥は源泉かけ流しの湯。少し硫黄の香りがする。ただ他の湯は混んでいるのになぜか源泉だけはだれも近寄らないのも気にかかる。(再笑)
「『千湯館』の各洗い場のシャワー。なぜか水が前面に出る。私は洗顔専用シャワーではないかと思ったのだが、お子ちゃま助役Mが「ちんち●を洗うためのシャワー」だと言い張ってきかないので、フロントでどちらが正しいかを確認。女性フロントマンは困ってしまって「ご使用方法はお客様のお好きにしてもらってよいです」。(笑)」
『千湯館』の各洗い場のシャワー。なぜか水が前面に出る。私は洗顔専用シャワーではないかと思ったのだが、お子ちゃま助役Mが「ちんち●を洗うためのシャワー」だと言い張ってきかないので、フロントでどちらが正しいかを確認。女性フロントマンは困ってしまって「ご使用方法はお客様のお好きにしてもらってよいです」。(笑)
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